はじめに

1歳の子どもに、お金の話なんて早すぎるよね?周りにも“まだ教えなくていい”って言われるし…

そんなことないぜ。1歳からでも楽しく遊びの中でお金の役割を体験できるんだよ!
「子どもにお金のことを教えたいけれど、いつからがベストタイミングなのか分からない」「そもそも、お金の話ってタブーじゃないの?」――そんな悩みを持つ親御さんは多いのではないでしょうか。実際、幼児期にお金の仕組みをどう教えるべきか迷っているうちに、小学生になってから急におこづかいの話題を始めてしまうご家庭も少なくありません。しかし、お金に対する価値観や感覚は、子どもが小さいうちから自然に体験することで、よりスムーズに身につくものでもあります。
そこで今回の記事では、1歳児からでも取り組みやすい「お買い物ごっこ」をテーマに、お金の役割や物の価値を遊び感覚で伝える方法を解説します。実際に“支払う”や“おつりを受け取る”といった流れを疑似体験することで、お金とはモノと交換できる道具であること、交換後にはおつりという考え方があることなどを子どもが自然に理解していくのです。
本記事でわかること
- お買い物ごっこの基本ルールやシナリオ構成
- 模造通貨やおもちゃレジスターの活用方法
- 遊んだ後の親子トークで大切な振り返りのポイント
さらに、子ども用レジスターなどの商品も掲載していますので、実際に「これならうちでも使えそう!」と感じたらチェックしてみてください。
また、下記記事では、日常会話にお金のトピックをどう自然に織り交ぜるか紹介しています。お買い物ごっこだけでなく、普段の生活で親子の金銭会話をより豊かにしたい方は、あわせてご覧ください。
レジスターのおもちゃ
- セガトイズ アンパンマン おさつスイスイ! セルフでピピッ アンパンマンレジスター
Amazon.co.jpでチェック- お金の投入口、スキャン動作、商品ボタンなど、幼児でも理解しやすい仕掛けが豊富。1歳~3歳くらいの子どもが夢中になりやすいです。
3.使い分けのポイント
- 1歳前後~2歳
- 手作りの大きなお札やコインがおすすめ。本物そっくりではなくてOK。イラストなどで興味を引き、誤飲を防ぐ工夫を。
- レジスターも、ボタン操作が簡単なものや音が出るものを選ぶと理解しやすいです。
- 2歳~3歳
- 市販の通貨セットやレジスターでより“リアルなごっこ遊び”にチャレンジ。
- 硬貨を入れるお財布遊びやカード決済ごっこなど、ちょっと複雑な要素にもトライできます。
- 遊んだ後の収納・管理
- お金のおもちゃは小さいパーツが多いので、専用ボックスやポーチにまとめて保管しましょう。
- 1歳だと片付けまで自分でやるのは難しいですが、「これ、大事なお金だから一緒に箱にしまおうね」と声かけすると“管理する意識”を少しずつ育めます。

こんなにたくさんのおもちゃやセットがあるんだね!どれを選べばいいか迷うなぁ…

最初は安全を最優先に、1歳の子が楽しめそうなレジスターを選ぶといいぜ。予算や子どもの反応を見ながら、徐々に買い足してもいいからな!
遊んだ後の親子トーク
お買い物ごっこで大切なのは、“遊びの最中”だけでなく“遊び終わった後”の振り返りを親子で行うことです。1歳の時期はもちろん、まだ難しい内容は理解できませんが、「おつりがあったね」「どんなものを買った?」など、簡単な話題を通して学びを深めることができます。ここでは、遊んだ後の親子トークをどのように進めたらよいか、その具体的な方法とポイントを見ていきましょう。
1.「おつりはどうなった?」の振り返り
1歳児の場合、「支払い」「おつり」という区別はピンとこないことがほとんどです。とはいえ、遊びの中で疑似体験を重ねると、「お金を渡すと品物がもらえる」「渡したお金より少ない額が返ってくる=おつり」という仕組みを、少しずつ感覚的に身につけ始めます。
- 具体的な声かけ例
- 「さっき○○円払ったけど、残りはいくら返ってきたかな?」
- 「おつりもらって、どんな気持ちだった?」
- 理解が難しいときのヒント
- おつりが戻ってくる瞬間をおもちゃの受け渡しとセットにして、「おかねがちょっとだけ返ってきたね」と視覚化する。
- 紙芝居や短い動画(お買い物体験を描いた子ども向けアニメなど)を見ながら、「これがおつりだよ」と絵や動きで確認する。

でも1歳だと、おつりについての会話って成立するのかな?まだちゃんと分かっていない気がする…

理解できてなくても大丈夫さ。くり返し触れ合ううちに、少しずつ“お金には役割がある”ことを感じられるんだよ!
2.「何を買ったの?」「どうしてそれを選んだの?」の質問
商品の選び方を振り返る会話も大切です。
- 「さっきの買い物で○○を買ったね。どうして欲しかったのかな?」
- 「ほかにも○○があったけど、どうしてそっちじゃなくてこれを選んだのかな?」
1歳だと答えられないかもしれませんが、親の方から「○○がおいしそうだったからかな?」「色がカラフルで目立っていたからかな?」など、想像を交えつつ話してあげると、子どもは「自分が選んだ」という体験を認識しやすくなります。
3.「ありがとう」「どういたしまして」のやり取りを振り返る
店員とお客さんが交わす言葉のやり取りは、お金とは直接関係ないようでいて、**金銭教育における“コミュニケーションの基礎”**として重要です。
- 声かけ例
- 「『ありがとう』って言われたら、どんな気持ちになるかな?」
- 「『またきてね』って言ったら、来たくなるよね」
こうしたちょっとした言葉が、お金の受け渡し以上に**“人とのやり取り”**を大切にするきっかけになります。最終的には「お金は物の価値をやり取りする道具だけれど、それを扱うのは人」であるという学びにつながっていきます。
4.親子トークをより楽しくする工夫
- 写真や簡単な動画で振り返る
遊んでいるシーンをスマホで撮影し、あとで一緒に見返して「ここで『いらっしゃいませ』って言ってたね」など話すと、子どもは楽しい記憶として残しやすくなります。 - ミニ絵日記にまとめる
絵が得意な親御さんなら、紙芝居のように「今日のお買い物ごっこの流れ」を絵にしてみるのも面白い方法です。少し上の年齢の子なら「お店の看板を描いてみよう」「何を買ったか絵にしてみよう」と一緒に制作しても◎。 - 数日後にもう一度お買い物ごっこ
時間を置いて同じごっこ遊びをするだけでも、子どもの反応の変化や成長を感じられます。「前より上手にお金を渡せるようになったね」など、小さな進歩を見つけてほめると、子どもも達成感を得られます。

遊んだ後のトークを重ねることで、子どもは“ただ楽しいだけのごっこ遊び”から少しずつ学んでいくんだね。

そうだぜ。小さな積み重ねが将来の金融リテラシーにつながるんだ。焦らず、楽しみながら続けるのがポイントだよ!
まとめ
1.まとめ:1歳から始めるお買い物ごっこの意義
- 1歳でも「物とお金の交換」を体感できる
「お金を渡したら商品が手に入る」という基本的な仕組みを、遊びを通じて疑似体験できます。もちろん、数の概念など難しい部分は分からなくてもOK。繰り返すほどに少しずつ「お金って何か特別なものだな」と興味を持ち始めます。 - お店屋さんごっこを自分でアレンジできる
どんな商品を売るか、いくらで売るか、レジスターをどう使うかなど、子どもが成長するにつれて自由にアレンジしやすいのが魅力。兄弟姉妹や友達と遊ぶ場合も「セール」「ポイントカード」「レシート」など発展形を取り入れると、どんどん盛り上がります。 - 遊んだ後の振り返りが大切
遊びの終わりには「おつりって何だろう?」と親子で話す時間を設けましょう。1歳児にすべての概念を理解させる必要はありませんが、「ちょっとだけ帰ってきたお金は何だろうね?」と問いかけるだけでも、子どもの頭に印象が残ります。 - 親子のコミュニケーションを豊かにする
お金のやり取りは、実は“人と人とのやり取り”でもあります。店員役とお客さん役の言葉の掛け合いを通じて、「ありがとう」「またきてね」など、やさしいコミュニケーションを学ぶきっかけにもなります。
2.おわりに:お買い物ごっこが未来の「金銭感覚」につながる
1歳の子どもにとっては、まだまだ「お金って何?」という状態で当たり前です。けれども、買い物ごっこを重ねるうちに「持っているお金は有限で、使うと減る」「支払ったらおつりが返ってくる」「店員さんと会話をしながらやり取りする」といった、将来の金融リテラシーの基礎となる感覚を少しずつ蓄えていきます。

うちでも早速、模造紙幣を作って遊んでみようかしら。ちゃんと理解しているのかは分からないけど…

大丈夫!初めは“楽しそう”くらいで十分さ。子どもの笑顔を見ながら、徐々にお金の役割や物の価値を感じ取れるようになるからね!
お買い物ごっこは、遊びの王道。これをきっかけに、子どもが「お金」に対してポジティブなイメージを持ち始め、「これがあれば欲しいものが買えるんだ」「でも無限に使えるわけじゃないんだな」といった感覚を育んでいきます。ぜひ家庭で無理なく取り入れ、**“遊びの中で学ぶ”**楽しさを実感してください。
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