赤ちゃんのうんちの色で健康チェック！見逃せないサインとは？

---

【第1セクション】赤ちゃんのうんちの基本情報

赤ちゃんのうんちってどんなもの？

赤ちゃんのうんちは成長段階によって色や状態が変わります。これは、消化器官の発達や母乳・ミルク・離乳食の影響を受けるためです。新生児期から離乳食期まで、うんちの特徴を知ることが大切です。

新生児期のうんちの特徴

• 胎便（たいべん）
  • 生後1〜3日以内に出る最初のうんち
  • 黒っぽい緑色で粘り気が強い
  • 胎内で溜まったものが排出される
• 移行便（生後3〜5日頃）
  • 母乳やミルクを飲み始めた影響で色が変化
  • 緑がかった黄色で、少し柔らかい
• 母乳栄養児とミルク栄養児の違い
  • 母乳栄養児：黄色〜黄緑色でゆるめ
  • ミルク栄養児：黄色〜黄褐色でやや固め

成長に伴う変化

• 生後1ヶ月以降：母乳・ミルクの影響で色が安定
• 離乳食開始後：食べ物の影響を受け、色や硬さが変わる

---

---

【第2セクション】正常なうんちの色と異常なうんちの色

正常なうんちの色とは？

赤ちゃんの健康なうんちの色にはいくつかのパターンがあります。これは食事や成長段階によって変わるため、以下のような色なら基本的に問題ありません。

うんちの色	状態	説明
黄色	◎正常	母乳・ミルクを飲んでいる赤ちゃんに多い
黄褐色	◎正常	ミルク栄養児や離乳食開始後によく見られる
黄緑色	◎正常	腸内のビリルビンの影響で変化、特に母乳育児の赤ちゃんに多い
緑色	◯ほぼ正常	腸の動きが活発な時に見られる。頻繁ならお腹の調子に注意

ポイント

• 黄色〜黄褐色は「健康のサイン」
• 緑色もうんちの回数が通常であれば問題なし

---

注意が必要なうんちの色とは？

以下の色のうんちが出た場合は、赤ちゃんの健康状態に何か異変がある可能性があります。

うんちの色	状態	考えられる原因
白色・灰色	⚠要注意	胆汁の分泌異常、肝臓や胆道の疾患の可能性
黒色（胎便以外）	⚠要注意	消化管出血の可能性（要受診）
赤色（血便）	⚠要注意	肛門裂傷、アレルギー、腸炎などの可能性
オレンジ色	△様子見	食事由来の可能性が高いが、発熱や下痢を伴うなら注意

ポイント

• 白いうんちは要注意！ 胆汁の流れが悪く、病気のサインの可能性あり
• 黒いうんちが続くなら病院へ！ 消化管での出血の可能性がある
• 血が混じる場合はすぐ医師に相談！

---

---

【第3セクション】赤ちゃんのうんちの色が変わる原因

赤ちゃんのうんちの色は、さまざまな要因で変化します。成長段階や食事の変化、体調によっても影響を受けるため、どんな原因で変化するのかを知っておくことが大切です。

1. 食事による影響

赤ちゃんのうんちは、母乳・ミルク・離乳食の種類によって大きく変わります。

• 母乳育児の場合
  • 黄色～黄緑色が基本
  • 母親の食事によって色が変わることも（例：鉄分が多い食事で緑色に）
• ミルク育児の場合
  • 黄褐色〜茶色っぽくなることが多い
  • ミルクの種類によって若干の違いがある
• 離乳食開始後の影響
  • 野菜の影響：かぼちゃ→オレンジ色、ほうれん草→緑色
  • 鉄分の影響：鉄分強化食品で黒っぽくなることも
  • 食べたものがそのまま出ることもある（消化しきれない繊維など）

---

2. 腸内環境の変化

赤ちゃんの腸内細菌のバランスは成長とともに変化し、それに伴いうんちの色も変わります。

• 腸内のビフィズス菌が多いと黄色っぽいうんちに
• 腸の動きが活発だと緑色っぽくなることも
• 抗生物質を服用すると腸内環境が変化し、一時的に色が変わることも

---

3. 体調の変化や病気の可能性

• 下痢が続く場合：
  • ウイルス性胃腸炎やアレルギーの可能性
  • 水っぽくて白っぽいならロタウイルス感染を疑う（要受診）
• 便秘が続く場合：
  • うんちが黒っぽくなったり、硬くなったりすることも
  • 血が混じる場合は肛門裂傷の可能性があるので注意
• 発熱を伴う場合：
  • うんちの色の変化とともに発熱がある場合は、感染症の疑いも
  • 特に白色や赤色のうんちは医師の診察を受けるべき

---

---

【第4セクション】病院に行くべきうんちの特徴と対処法

赤ちゃんのうんちの色や状態が気になるとき、すぐに病院に行くべきかどうか迷うことがあります。ここでは、病院を受診すべきうんちの特徴と、その際のポイントを解説します。

1. すぐに病院に行くべきうんちの特徴

以下のうんちは、病気や異常のサインである可能性が高いため、早めに小児科を受診しましょう。

うんちの色	状態	考えられる病気や異常
白色・灰色	胆汁の分泌異常	先天性胆道閉鎖症、肝機能障害など
黒色（胎便以外）	上部消化管出血の可能性	胃や十二指腸からの出血
赤色（血便）	肛門裂傷、腸炎の可能性	アレルギー性腸炎、細菌性腸炎など
緑色の水っぽいうんちが続く	腸の動きが異常に活発	ウイルス性胃腸炎、食物アレルギーなど

---

2. 受診前に確認すべきポイント

病院に行く前に、以下の点を確認し、医師に伝えると診察がスムーズになります。

• いつから異常なうんちが出ているか（何回続いているか）
• 他に症状はあるか（発熱、嘔吐、機嫌の悪さなど）
• 母乳・ミルク・離乳食の内容に変化はあったか
• 薬の服用はあるか（抗生物質など）

---

3. 自宅で様子を見るべきケース

以下のような場合は、すぐに病院に行かなくても大丈夫ですが、数日間様子を見て改善しない場合は受診を検討しましょう。

• 緑色のうんちだが、機嫌がよく、食欲もある
• オレンジや黄色のうんちで、特に他の症状がない
• 便秘気味だが、水分摂取ができていて苦しそうでない

---

4. 対処法と予防策

▶ 便秘が原因のうんちの異常

• 水分を多めにとる（母乳・ミルク・白湯）
• 腹部をマッサージして腸の動きを促す

▶ 下痢が続く場合

• 水分補給をこまめに行う（母乳やミルク、経口補水液など）
• 離乳食を食べている場合は、消化のよいものを与える

▶ 血便や黒いうんちが出た場合

• すぐに医師に相談し、うんちの写真を撮っておくと診察時に役立つ

---

---

【第5セクション】赤ちゃんのうんちを健康に保つコツ

赤ちゃんの健康を守るためには、日頃のケアがとても大切です。ここでは、赤ちゃんのうんちを健康に保つためのポイントを紹介します。

1. 赤ちゃんに合った食事を心がける

赤ちゃんの腸内環境を整えるために、成長段階に合わせた適切な食事を意識しましょう。

• 母乳やミルクをしっかりあげる
  • 母乳には赤ちゃんの腸内環境を整える乳酸菌が含まれている
  • ミルクを選ぶ際は、便秘気味の赤ちゃんにはオリゴ糖入りのものも選択肢
• 離乳食開始後の食事ポイント
  • 消化の良いもの（おかゆ、にんじん、かぼちゃ）からスタート
  • 食物繊維を適度に取り入れる（さつまいも、バナナなど）
  • 鉄分が多すぎると便秘や黒っぽいうんちの原因になるので注意

---

2. 水分補給をしっかり行う

水分が不足すると便が硬くなり、便秘の原因になります。以下のポイントを意識しましょう。

• 母乳やミルクが主な時期
  • 母乳・ミルクを十分に飲ませる
  • 便秘がちなら、少量の白湯や麦茶を試してもOK（生後6ヶ月以降）
• 離乳食開始後
  • 食事とともに水やお茶を適量飲ませる
  • 水分が多い野菜や果物を取り入れる（きゅうり、スイカなど）

---

3. お腹をマッサージする

赤ちゃんの腸の動きを促すことで、便秘予防やスムーズなお通じにつながります。

▶ やり方

• 赤ちゃんを仰向けに寝かせて、おへその周りを「の」の字を描くようにマッサージ
• 優しく足を持ち上げて、自転車をこぐように動かす
• お風呂の中で温めながらマッサージすると効果的

---

4. 生活リズムを整える

赤ちゃんの腸の働きは生活リズムに大きく影響を受けます。

• 朝は明るい光を浴びせて、体内時計を整える
• 寝る時間や食事の時間をなるべく一定にする
• うんちが出るタイミング（朝食後など）を把握し、リラックスできる環境を作る

---

5. うんちのチェックを習慣化する

赤ちゃんの健康状態を知るために、毎日のうんちをチェックする習慣をつけましょう。

チェックするポイント

• 色：正常かどうか（白・赤・黒は要注意）
• 形状：いつもと違いすぎないか
• におい：極端に臭くないか（異常な腐敗臭がある場合は腸内トラブルの可能性）
• 頻度：1日に何回出ているか（便秘や下痢の兆候がないか）

---

【第6セクション】まとめ：赤ちゃんのうんちは健康のバロメーター！

赤ちゃんのうんちは、その時々の健康状態を知る大切なサインです。普段から観察し、異常があれば適切に対応できるようにしましょう。ここで、今回の記事の内容を振り返ります。

1. 赤ちゃんのうんちの基本を知ろう

• 新生児期のうんちは「胎便」から始まり、母乳・ミルクによって色や形状が変化する。
• 離乳食開始後は食事内容によってうんちの色が変わることも。

2. 正常なうんちの色と異常なうんちの色

• 黄色・黄緑・黄褐色 → 基本的に健康
• 白色・黒色・赤色 → すぐに病院へ！
• 緑色・オレンジ色 → 食事や腸の動きが原因で、一時的なら問題なし

3. うんちの色が変わる原因

• 食事の影響（母乳・ミルク・離乳食の内容）
• 腸内環境の変化（成長や抗生物質の服用など）
• 病気の可能性（ウイルス感染、アレルギーなど）

4. 受診すべきうんちと対処法

• 白・黒・赤のうんちは病院へ！
• 下痢や便秘が続く場合も医師に相談を！
• 受診時には、発生時期・回数・他の症状を記録しておくとスムーズ！

5. 赤ちゃんのうんちを健康に保つコツ

• 食事バランスを整える（消化の良い食材・水分補給）
• お腹マッサージで腸を刺激する
• 生活リズムを整え、毎日うんちをチェックする

---