赤ちゃんから始める!家庭でお金教育の環境づくり

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はじめに:赤ちゃんからのお金教育って必要?

霊夢
霊夢
魔理沙
魔理沙

赤ちゃんが生まれたばかりだと、「いつからお金について教えればいいの?」と疑問を抱く方も多いはずです。実際に赤ちゃんはお金そのものを理解できませんが、だからといって“何もしない”のはもったいないのです。家庭でのちょっとした心がけが、将来の金銭感覚や金融リテラシーに大きく影響を与えます。

本記事では、**赤ちゃんの段階からできる「お金教育の環境づくり」**をテーマに、親の言葉かけやちょっとしたアイデアがどのように「お金って面白い!」というポジティブな土台を作るかを解説します。

▼この記事で分かること

「生まれたら始めるお金教育」と聞くと、「まだ早いんじゃない?」と感じる方もいるかもしれません。ですが、あくまで赤ちゃんに直接お金の仕組みを叩き込むわけではなく、家庭内に自然とお金の話題が存在することがポイント。

次は、「お金教育は家庭の雰囲気作りから」というテーマを掘り下げ、親が積極的にお金をポジティブに扱う具体的なコツや、子どもへの影響を解説していきます。

ここまでご覧になって「それでも赤ちゃんのうちから?」と疑問に思う方こそ、ぜひ続きを読んでみてください。意外と気軽に取り入れられることがたくさんありますよ。

お金教育は家庭の雰囲気作りから

赤ちゃんに対して、実際に紙幣や硬貨を渡して学ばせるのは早すぎるかもしれません。しかし、「お金」をタブー視せず、親自身が普段からお金の話をポジティブにしている家庭では、自然と子どもが「お金って身近なもの」「難しくない、怖くない」と感じられるようになります。ここでは、家庭内の雰囲気作りがどのように赤ちゃんの金銭感覚に影響を与えるのか、その理由と具体的なポイントを見ていきましょう。


お金の話題をタブーにしないことが大切

日本では「お金の話はちょっとはしたない」「家庭で話すのは下品」という風潮があります。しかし、これを子どもにも押し付けてしまうと、「お金のことを聞いちゃいけないんだ」「お金って怖いものなのかな」と誤解してしまうかもしれません。乳幼児期からお金をポジティブに感じられる環境を整えるには、まず親が日常会話でお金の存在を当たり前のように扱うことが大切です。

たとえば以下のようなシーンなら、気軽にお金の話を挟み込むチャンスが生まれます。

  • 買い物から帰ってきたとき:
    「今日はスーパーで〇〇円使ったね。セール品があってお得だったよ」
  • おむつやベビー用品を買うとき:
    「これ、セール中だから普段より安いね」
  • 家計簿やレシートをチェックするとき:
    「こんなふうに見ると、どれくらいお金が必要かわかるね」

赤ちゃんはもちろん言葉を理解できない段階ですが、家族がお金に関して明るく話している姿を目にするだけでも、お金にネガティブな印象を持ちにくくなります。成長していくにつれて「お金って生活に必要だし、みんな普通に使うものなんだな」と自然に受け止める土台が作られます。


親がお手本を示す「使い方」と「捉え方」

大人の金銭感覚がそのまま子どもに受け継がれるのは珍しいことではありません。とくに乳児期は「目から入る情報」が多く、親の態度や言動を無意識に吸収するといわれています。親が不安げにお金を扱ったり、話題を避けていたりすると、その空気感を赤ちゃんは感じ取ります。

霊夢
霊夢
魔理沙
魔理沙

ポイントは、「お金がないからダメ」「お金は汚いもの」というネガティブな言い方ではなく、限られたお金をどう有効に使うかという前向きな視点を持つことです。たとえ節約が必要な局面でも「今はこれを頑張って、将来○○に使おうね」といった形で、ポジティブなゴールを示すと良いでしょう。親がそうした姿勢でいると、子どもも自然にお金を大切に考えるようになります。


“見える化”で赤ちゃんにもお金の存在を感じさせる

赤ちゃんには理解できないとはいえ、お金そのものを“見える化”しておくと、「こういう形や音、色をしたものがあるらしい」という認識が育まれます。たとえばリビングの棚に実物の財布を置いてみる、親が買い物で使う小銭を見せてあげるなど、あえて目に触れる場所に置いておくだけでも効果的です。

  • 財布の中身を見せる: 「これは○○円玉っていうんだよ」と声かけする
  • 小銭をじゃらじゃらと音で聞かせる: 赤ちゃんは音に興味を持つため、「お金=楽しい音がするもの」と感じるかもしれません
  • レシートや封筒など、お金にまつわるものを見せる: ただ見せるだけでなく、「お金を管理するための紙なんだよ」と一言でも伝える

安全面に気を配る必要はありますが(誤飲やケガを防ぐため、赤ちゃんの手の届かない場所で工夫してください)、お金が自然に目に入る環境は、興味を育てる第一歩になります。


具体的な環境づくりアイデア

では実際に、赤ちゃん~幼児が生活する家庭内でどのように“お金に親しむきっかけ”をつくれば良いのでしょうか。ここでは、身近なおもちゃや絵本などの小道具を活用した方法や、日常会話へ自然にお金の話題を盛り込むアイデアを紹介します。誤飲などのリスクにも注意しつつ、無理せず取り入れられる工夫がたくさんありますので、ぜひ試してみてください。


おもちゃの財布や金銭模型で「お買い物ごっこ」準備

たとえ赤ちゃんであっても、目で見たり手で触れたりできる教材を用意しておくと、成長してからの「お買い物ごっこ」や「お金のやり取り」の理解が早まりやすくなります。実際の紙幣や硬貨は衛生面や誤飲が心配ですが、おもちゃの財布や金銭模型なら安全に遊べます。

おもちゃの活用ポイント

  1. 色や形がわかりやすい: 大きめサイズのお札・コイン模型があれば、赤ちゃんでも興味を持ちやすい
  2. 誤飲防止: パーツが小さすぎないものを選び、赤ちゃんが口に入れられない工夫を
  3. 実物に近い感触: 紙やプラスチックなど、素材がある程度しっかりしていると、本物への移行がスムーズ

参考商品

1.アンパンマンレジスター
⇒レジスター型のおもちゃ。バーコードリーダーやおもちゃのお金が付属していて、お買い物ごっこがよりリアルに楽しめる。

2.オンダ(Onda) 玩具 おままごと お金であそぼう
新札・新紙幣に対応したお金のおもちゃセットです。硬貨や紙幣が含まれており、ごっこ遊びやお買い物ごっこを通じて、楽しくお金の使い方を学べます。


お金がテーマの絵本で「見える&聞こえる」学習

まだ言葉がわからない赤ちゃんでも、絵本を通して色や形、流れを感じるのは大切です。お金を扱った絵本には「買い物して、支払って、おつりをもらう」などのストーリーが描かれているものがあり、日常生活への興味を引き出しやすいメリットがあります。

霊夢
霊夢

でも、お金の絵本って難しい内容ばっかりじゃない?読み聞かせても子どもが理解できるか心配。

魔理沙
魔理沙

理解の深さは段階的でOKだ。赤ちゃんのうちは絵本を楽しむだけでいいし、少し成長すればストーリーを理解して“お金ってこういう流れなんだ”とわかるんだぜ。

絵本選びのコツ

  1. イラストが大きく、カラフル: 赤ちゃんの視覚刺激になる
  2. ストーリーがシンプル: 「買い物 → 支払い → おつり」というような短い流れ
  3. キャラクターが親しみやすい: 子どもが興味を持ちやすく、繰り返し読んでも飽きにくい
参考の絵本

1.あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん
⇒クイズや迷路などの遊びを通じて、お金の概念や使い方を学べるワークブック形式の絵本です。カラフルなイラストで、楽しみながら学べます。

2.ひゃくえんだま
⇒百円玉をもらった男の子の喜びと、その百円玉を通じて広がる想像の世界を描いた作品です。リズミカルな詩とカラフルなイラストで、小さな子どもでも楽しく読み進められます。


日常会話で「今日の支出」を共有してみる

赤ちゃんは言葉の意味をまだはっきり理解していなくても、「〇〇円使ったよ」「値引きされてたよ」といった親の会話を断片的に聞いています。これを積み重ねることで、幼児期に入ったころには“お金”という言葉が自然に頭の中に入り、「お金を使う」「お金が減る」といった基本概念も抵抗なく受け取れるようになります。

会話例

  • 「お買い物で1000円使ったけど、ポイントがついてお得だったね」
  • 「○○が好きなおやつを、今日は300円で買えたよ」
  • 「この絵本は2000円するから、買うか少し考えてみようか」

お金の具体的な金額を口にすることで、子どもの耳に“お金の単位”が多く届きます。これを早い段階から繰り返すことで、幼児期に「お金ってなに?」と質問されたときにスムーズに答えられるのも大きなメリットです。


お金教育に活かせる家庭内の小道具アイデア

アイテム特徴・使い方参考価格 (目安)
おもちゃの財布赤ちゃんにも扱いやすい素材・サイズで安全。触って音や質感を楽しめる1,000円前後~
金銭模型セット紙幣・硬貨の模型。将来のお買い物ごっこに使える1,500円前後~
絵本お金がテーマのもの。ストーリーや絵で「お金の流れ」を疑似体験1,000~2,000円
見える化アイテム(封筒や箱)「食費」「おむつ代」などラベルを貼り、実際の支出を可視化数百円~

※価格は記事執筆時点の相場です。販売店や時期により異なります。


ポジティブな金銭感覚を育むための注意点

  1. 「お金は汚いもの」という扱いをしない
    → 小銭を触ったら手を洗うなど衛生面は意識しつつ、「汚いから触っちゃダメ!」と否定的に言うのは避ける
  2. 誤飲・ケガに配慮する
    → 実物の硬貨は赤ちゃんの口に入りやすいサイズです。遊ばせる場合は必ず大人が付き添うか、模型の使用がおすすめ
  3. 「家にお金がない」というネガティブ表現は避ける
    → 本当に経済的に厳しいときでも、子どもには「今は○○に向けてお金を使っているよ」とポジティブな伝え方を
  4. 子どもが興味を示さないときは無理強いしない
    → 赤ちゃん期は興味が移ろいやすいため、まだタイミングではない可能性も。少し経ってから再度誘導してみる

まとめ:家族みんなで育む前向きなお金観

ここまで、赤ちゃんが直接お金の意味を理解しない時期からでも「家庭での雰囲気づくり」や「おもちゃの財布・絵本の活用」などを通じて、お金へのポジティブな土台を育てる大切さをお伝えしました。改めてポイントを振り返ってみましょう。


1. お金をタブー視しない明るい会話

  • 「今日はスーパーで○○円使ったね」など、何気ない支出報告を口にする
  • 親が楽しそうにお金を扱うことで「お金=怖いもの」ではなく「生活を支える大切な道具」と認識しやすくなる

2. 親自身がポジティブなお手本に

  • 子どもは親の金銭感覚や態度を敏感に察知する
  • 「今は○○のためにお金を貯めたい」などのポジティブな言い回しを心がけ、「ない」ではなく「目的をもって使う」考え方を示す

3. 見える化&小道具で興味を刺激

  • おもちゃの財布、金銭模型、レジスター玩具などで遊びながら、形や音に慣れさせる
  • 絵本のストーリーから「お金が動く流れ」を疑似体験させる

4. 無理をしない・誤飲やケガに配慮

  • 赤ちゃんの興味が向かないときは焦らず、楽しくない・危険だと感じたら中断
  • 実物の硬貨を使うときは必ず大人がそばにいる状態で、誤飲を防止する

家族みんなで楽しむことが成功への近道

金銭教育は「これをやれば絶対に成功」という唯一の方法があるわけではありません。むしろ、一人ひとりの家庭が自分たちのペースで続けることが大切です。赤ちゃんから始めるなら、まずは親が負担にならない範囲で「お金を前向きに扱う」アクションを積み重ねてみてください。

霊夢
霊夢
魔理沙
魔理沙

将来、「お金の計算が苦手で…」「子どもが値段に興味を持たなくて浪費が心配」という不安を少しでも軽くするためにも、家庭内の雰囲気作りは早すぎることはありません。毎日の小さな積み重ねが、大きな金銭リテラシーへとつながっていくはずです。

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