2026年7月5日の北九州記念は、小倉芝1200mで行われるハンデGⅢです。出馬表確定時点の出走は13頭で、枠順・斤量・騎手は7月4日14時49分時点の公開情報を基に整理しています。なお、当日の馬場は未確定ですが、7月4日朝のJRA公式週間馬場情報では小倉芝は良、7月5日の天気見込みは晴れとされる一方、一般天気予報では7月5日にくもり時々雨・降水確率50〜70%の見立てもあり、前日7月4日の小倉芝1200m戦は重から稍重で行われていました。したがって本稿では「良寄りまで回復する可能性」と「稍重残りの可能性」の両方を踏まえ、やや時計のかかる芝をメインシナリオとして予想を組みます。
結論
- 本命:6枠9番 ヨシノイースター
昨年・一昨年の北九州記念でともに2着。小倉芝1200mとこのレースへの適性が高く、最終追い切りも複数媒体で上位評価。速い流れを好位差しで受けられる点も連対向きです。 - 対抗:4枠4番 アンクルクロス
近2走の鞍馬S、淀短距離Sがともに1200mで2着。内目の4番枠ならロスなく運べ、前がやり合う形でも差し込みやすいタイプです。 - 単穴:5枠7番 デアヴェローチェ
葵S勝ち馬で、1勝クラスを連勝して勢い十分。53キロと川田将雅騎手の組み合わせは魅力が大きく、調教評価も総じて高水準です。 - 連下(ヒモ)①:8枠12番 フリッカージャブ
鞍馬Sを1分6秒4で勝ったスピードは最上位級。外枠でも先行力で圏内に粘る余地があります。 - 連下(ヒモ)②:7枠10番 サウンドモリアーナ
船橋S、モルガナイトSを連勝して1200mの充実度は高いです。55キロなら押さえは必要です。 - 連下(ヒモ)③:7枠11番 ヤマニンアルリフラ
昨年の北九州記念勝ち馬でコース実績は明確。57.5キロは課題でも、展開が噛み合えば差し込みは警戒です。
レースのポイント
コース特徴と勝ちパターン
小倉芝1200mは右回りで直線293m、芝コースの高低差は3m。2コーナー奥のポケットからスタートし、3〜4コーナーにスパイラルカーブが入り、直線は平坦です。JRA公式はこの条件を「スピードの絶対値が問われやすい」と説明しており、基本形は逃げ・先行が強いコースです。加えて北九州記念の過去10年では前走1着馬が毎年3着以内に入り、前走芝1200m組が中心というデータも出ています。
馬場の影響
馬場見立ては分かれています。JRAの7月4日8時時点の週間馬場情報では小倉芝は良、7月5日は晴れ見込みでしたが、一般予報では7月5日に雨を含む見立てもあります。実際に7月4日の小倉芝1200mは5Rが重、9R小郡特別が稍重で行われており、前日段階では馬場が緩みました。したがって主流見解は「回復途上の良〜稍重」、別見解は「雨が残って稍重寄り」と見ます。馬場が完全に乾き切らないなら、内で急かされる逃げ一辺倒より、好位差しのほうが安定しやすいと見たいところです。
展開のカギ
前日の小郡特別は稍重の芝1200mで、ラップは600m通過33.3秒。3コーナーで先頭にいた馬は押し切れず、3コーナー7番手の馬が勝ち、6番手の馬が2着でした。小倉1200mらしい前傾戦でも、馬場が少し渋ると「前で飛ばしすぎた馬」より「好位〜中団で脚をためた馬」が浮上しやすい形です。今回も逃げ候補が複数いるため、最も得をしやすいのは“先行勢の直後”を取れるタイプです。
展開予想
想定隊列は、逃げ候補がイツモニコニコ、アメリカンビキニ、フリッカージャブ、オタルエバー。その直後にデアヴェローチェ、サウンドモリアーナ、ジェニファー、プロトポロスが続き、ヨシノイースター、アンクルクロス、アブキールベイ、ヤマニンアルリフラ、ランフォーヴァウが差しに回る形を想定します。これは各馬の近走での位置取りと1200m戦での使われ方からの推定です。
ペースはH寄りのM〜Hで見ます。13頭立てでも前へ行きたい馬が多く、軽斤量のアメリカンビキニ、イツモニコニコ、先行力上位のフリッカージャブ、モルガナイトSを先行して押し切ったサウンドモリアーナが揃いました。極端なスローは考えにくく、前半からポジション争いが起きる可能性が高いです。
枠の利で見ると、4枠4番アンクルクロスは内すぎず外すぎずで、差し脚を生かしやすい並びです。6枠9番ヨシノイースターも外から被されにくく、前を見ながら運べる好配置です。反対に、8枠12番フリッカージャブと8枠13番イツモニコニコは外枠から脚を使わされると、終いに甘さが出る可能性があります。
各馬の評価
| 印 | 馬名 | 枠・馬番 | 脚質 | 近走要点 | コース距離適性 | 馬場適性 | 調教評価 | 不安材料 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ランフォーヴァウ | 1枠1番 | 差し | 谷川岳S1着、東風S6着、ニューイヤーS4着。近3走はマイル中心で、近況は悪くない。 | 小倉1200は今回が本格条件替わり。スピード競馬への対応が鍵。 | 良寄りが理想。渋ると切れが鈍る懸念。 | C | 1200m実績不足、調教評価も上位ではない。 | C | |
| ジェニファー | 2枠2番 | 先行 | 宗像特別1着、1勝クラス1着、須賀川特別4着で連勝後の格上挑戦。 | 小倉芝1200m勝ちがあり条件自体は合う。 | 稍重の宗像特別勝ちで多少の渋化は可。 | 不明 | GⅢで相手強化、50キロでも底力比較は課題。 | C | |
| プロトポロス | 3枠3番 | 先行 | 近3走はオアシスS15着、コーラルS11着、コールドS15着。ダート寄りのローテ。 | 芝1200mでの実績自体はあるが、近況はこの条件から遠い。 | 不明 | B | 近走内容が弱く、芝替わりで即反転までは強く押しづらい。 | C | |
| ◎ではないが対抗 | アンクルクロス | 4枠4番 | 差し | 鞍馬S2着、淀短距離S2着、醍醐S1着。1200mで安定感が高い。 | 1200mで崩れにくく、差しの形が板についている。 | 良がベターだが、前がやり合えば稍重でも届く余地。 | A〜B | 勝ち切れない面と、前残り馬場になると取りこぼし。 | A |
| アブキールベイ | 4枠5番 | 差し | 鞍馬S12着、愛知杯13着、シルクロードS6着。昨年北九州記念3着の実績。 | 小倉芝1200m重賞で好走歴があり、条件替わりは歓迎。 | 完全良より軽く渋る程度のほうが良さそう。 | B | 近2走の着順が悪く、勢い面で見劣る。 | B | |
| オタルエバー | 5枠6番 | 逃げ先行 | 鞍馬S6着、オーシャンS14着、シルクロードS16着。近走重賞では苦戦。 | 小倉芝1200mの持ち時計はあるが、近況下降気味。 | 馬場悪化はこなす余地もあるが、近況面が先。 | B | 7歳で上向き感が薄く、同型も多い。 | C | |
| ▲ | デアヴェローチェ | 5枠7番 | 先行 | 葵S1着、1勝クラス1着、Fレビュー4着。短距離シフト後の内容が優秀。 | 1200mへの距離短縮でパフォーマンス上昇。 | 先行力があるので多少の渋化にも対応しやすい。 | A | 古馬相手が初めてで、前半が速くなり過ぎると未知。 | A |
| アメリカンビキニ | 6枠8番 | 逃げ | 円山特別1着、清洲特別2着、武庫川特別8着。ダート寄りのスプリント実績。 | 芝1200mは対応可能だが、ベスト条件とまでは言い切れない。 | パワー型で渋馬場自体は合いそう。 | B | 芝重賞での底力比較と、ハナ争い激化が課題。 | B | |
| ◎ | ヨシノイースター | 6枠9番 | 好位差し | 安土城S4着、高松宮記念12着、オーシャンS5着。昨年・一昨年の北九州記念2着。 | 小倉芝1200m重賞で連続連対。条件実績は最上位。 | 2024年の稍重北九州記念2着で渋馬場も問題なし。 | S | 58キロと8歳は楽ではない。 | A |
| △ | サウンドモリアーナ | 7枠10番 | 先行 | モルガナイトS1着、船橋S1着、カウントダウンS3着で1200m連続好内容。 | 今の充実度なら1200mは合う。 | 稍重までなら十分こなせる印象。 | B | 精神面に課題という見立てがあり、外枠で揉まれず縦長待ち。 | A |
| △ | ヤマニンアルリフラ | 7枠11番 | 差し | 東京スプリント3着、高松宮記念14着、シルクロードS3着。昨年の北九州記念勝ち馬。 | 小倉芝1200m重賞勝ち馬で適性は証明済み。 | 良でも渋っても走れる守備範囲。 | B | 57.5キロで差し届くかが焦点。 | B |
| △ | フリッカージャブ | 8枠12番 | 先行 | 鞍馬S1着、オーシャンS6着、北陸S1着。鞍馬S1分6秒4は強烈。 | 純粋な1200mのスピード能力は高い。 | 速い馬場が理想だが、先行力でカバー可能。 | A〜B | 外枠57.5キロ、調教評価は媒体差が大きい。 | A |
| イツモニコニコ | 8枠13番 | 逃げ | 鞍馬S13着、モルガナイトS12着、カウントダウンS1着。 | 小倉1200m勝ちがあり条件自体は悪くない。 | 渋馬場はこなせても、楽逃げできないと脆い。 | B | 外枠から同型多数で展開が厳しい。 | B |
印の深掘り
◎本命 6枠9番 ヨシノイースター
本命はヨシノイースターです。連対目線で最も納得感があるのは、やはりこの馬のコース実績とレース適性です。北九州記念では2024年が稍重で2着、2025年が良で2着と、馬場が違っても崩れていません。近3走も高松宮記念12着こそ相手が強かったものの、安土城S4着、オーシャンS5着と重賞・リステッドで大崩れせず、1200m近辺での能力はまだ維持しています。今回は枠も6枠9番で、前を見ながら流れに乗りやすい並び。逃げ候補が多く、前半から流れるなら、極端な追い込みではなく好位差しで運べるこの馬の形が最もハマりやすいと見ます。最終追い切りはうましるで唯一のS評価、別媒体でも上位評価群に入っており、状態面の不安も小さいです。58キロと8歳はさすがに楽ではありませんが、それでも「この条件での連対候補」という意味では最上位に置きたい1頭です。
○対抗 4枠4番 アンクルクロス
対抗はアンクルクロスです。近走は鞍馬S2着、淀短距離S2着とオープン1200mで安定しており、昨年秋の醍醐Sも勝利。近3走の内容だけを切り取っても、今回のメンバーで上位評価に足るだけの安定感があります。とくに鞍馬Sでは1着フリッカージャブの0.2秒差2着で、上がり3ハロン32.7秒。前が止まりやすい流れになるほど末脚の価値が高まるタイプです。4枠4番も扱いやすく、包まれ過ぎず外を回し過ぎない理想的位置を取りやすいのは大きな材料です。調教はアギョウで高評価、うましるではB評価相当で少し温度差がありましたが、少なくとも状態が大きく悪い印象ではありません。懸念は勝ち切れない面と、もし馬場が想定以上に乾いて前有利へ戻った場合。ただ、連対候補としては非常に買いやすい馬です。
▲単穴 5枠7番 デアヴェローチェ
単穴はデアヴェローチェです。葵Sを勝ち、その前の1勝クラスも勝っており、短距離へ照準を合わせてからのパフォーマンス上昇が目立ちます。7戦で3勝、まだ上積み余地を残す3歳牝馬で、53キロならハンデ面の恩恵も大きいです。前に行ける脚を持ちつつ、完全な一本調子ではないため、好位の外目で我慢できれば北九州記念の流れにも乗りやすいはずです。最終追い切りはうましるでA評価、Umanityでも上位3頭に入る扱いで、1週前CWの内容も含めて仕上がりは高く見えます。リスクははっきりしていて、古馬との初対戦、しかも小倉の平坦1200mで前半が速くなり過ぎた場合に踏ん張り切れるかどうかです。それでも、勢いと斤量、騎手力を合わせて考えれば、3番手評価に据えるだけの魅力があります。
△連下 8枠12番 フリッカージャブ
フリッカージャブは連下評価にとどめました。能力だけならもっと上に取っても不思議はなく、鞍馬Sで1分6秒4のコースレコード勝ちを決めたスピードはこのメンバーでも強烈です。前走の勝ちっぷりからも1200m適性は相当高く、先行して押し切る競馬ができる点は魅力です。半面、今回は8枠12番で外から脚を使わされやすく、57.5キロも楽ではありません。さらに調教評価は媒体間で差があり、アギョウでは最上位級でも、うましるはB評価で気性面の課題を指摘しています。能力で押し切るシナリオは十分ありますが、今回は“連対の軸”より“押さえの有力”という扱いが妥当と見ます。
△連下 7枠10番 サウンドモリアーナ
サウンドモリアーナは、近走の勢いを素直に評価して押さえます。船橋SとモルガナイトSを連勝しており、現状は芝1200mで最も勢いがある組の1頭です。前へ行ける脚があり、55キロも手頃。外すぎない10番なら、外目の好位で流れに乗る形も考えやすいです。一方で、最終追い切りはうましるでB評価。動き自体は悪くない一方、頭の高い走りや操縦性の課題が指摘されており、気性面のリスクは残ります。今の充実度なら圏内候補ですが、展開ひとつで着順が前後しやすいタイプでもあるため、印は△までにしました。
△連下 7枠11番 ヤマニンアルリフラ
ヤマニンアルリフラは昨年の北九州記念勝ち馬で、条件実績は文句なしです。今年もシルクロードS3着、高松宮記念14着、東京スプリント3着と相手関係の厳しいレースを使っており、単純に格負けしている馬ではありません。今回も展開が流れて差しが届く形なら、昨年同様に外から脚を使うシーンは十分あります。ただし、57.5キロは軽くなく、今年は昨年ほどの勢いでここに臨むローテではない印象もあります。能力は認めながらも、軸向きというよりは“流れ待ちの押さえ”という評価が最終的にはしっくりきます。
買い目
馬連
9-4, 9-7, 9-10, 9-11, 9-12
ワイド
9-4, 9-7, 9-10
押さえで 9-11, 9-12
三連複
9-(4,7)-(4,7,10,11,12)
本線は9番ヨシノイースターから4番アンクルクロス、7番デアヴェローチェへの組み立てです。三連複は9番を1頭軸にして、差し込み候補の4番・11番、勢いの7番・10番、能力上位の12番へ広げる形が組みやすいと見ます。前が止まらずフリッカージャブが粘るパターンもあるため、馬連・三連複とも12番は外しにくい相手です。
参照情報
- JRA「出馬表2026年7月5日(日曜)2回小倉4日11レース」更新 2026/7/4。
- スポーツナビ「2026年テレビ西日本賞北九州記念 出馬表」更新 2026/7/4 14:49。
- JRA「コース紹介:小倉競馬場」文末注記 2019/9時点。
- JRA「データ分析:テレビ西日本賞北九州記念」2026/7/5版。
- JRA「馬場情報 2026年7月4日 8時00分現在」2026/7/4。
- スポーツナビ「2026年7月4日(土)小倉競馬場 レース一覧・小郡特別結果・サラ系2歳新馬結果」2026/7/4。
- JRA「競走馬情報」各馬ページ(ランフォーヴァウ、ジェニファー、プロトポロス、アンクルクロス、アブキールベイ、オタルエバー、デアヴェローチェ、アメリカンビキニ、ヨシノイースター、サウンドモリアーナ、ヤマニンアルリフラ、フリッカージャブ、イツモニコニコ)更新日不明。
- うましる「北九州記念2026追い切り評価/全頭診断」公開日不明。
- アギョウの競馬予想ブログ「北九州記念2026予想 最終追い切り・調教評価」公開日不明。
- Umanity「北九州記念2026追い切り特集」公開日不明。
- ジョルダン天気・Weathernews「小倉競馬場周辺の週間天気」更新 2026/7/4時点。

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