結論
- 本命:3枠6番ルシュヴァルドール
前走レグルスSの15着は60キロで早めに動く苦しい形。今回は57キロに戻り、阪神ダ1800mでベテルギウスS勝ち、GIIでも3着がある。最終追い切りは各媒体で高評価が並び、連対軸として最も組み立てやすい。 - 対抗:2枠4番ムルソー
ダートでは掲示板を外しておらず、前走仁川Sは58キロを背負って首差2着。今回は57キロで内目の好枠。追い切り内容は順調そのもので、先行力を生かせれば連対圏の中心。 - 単穴:1枠2番モックモック
近3走はすべて右回り1800mで1着、1着、3着。前走は目標前の仕上げだったとの陣営コメントがあり、今回は上積み込みで重賞でも食い込み余地がある。内で脚をためる形がはまれば一発。 - 連下(ヒモ)①:1枠1番ブライアンセンス
フェブラリーS4着、プロキオンS4着とメンバー上位の実績。最内で捌きは課題だが、能力で馬券圏には届く計算。 - 連下(ヒモ)②:4枠8番サンデーファンデー
前走マーチSを59キロで押し切り、プロキオンSでも2着。今回は58キロに軽くなるが、同型が多く展開面の負荷は残る。 - 連下(ヒモ)③:6枠12番サイモンザナドゥ
フェブラリーS大敗で人気を落としそうだが、1800〜2000mではみやこS2着、シリウスS2着。最終追い切りはA評価が並び、中距離へ戻る今回は押さえたい。
レースのポイント
舞台は 阪神競馬場 ダート1800m。スタート後すぐに坂を上り、1コーナーまでは約303m、最後の直線は352.7mで残り200mに急坂がある。基本は前々で運べる馬が有利だが、序盤が速くなると差しも届くコースで、単純な逃げ切り一辺倒ではない。アンタレスS自体も、先行勢が優勢な一方で上がり1位の好走率も高く、好位差しが最もイメージしやすい。
金曜正午時点の阪神ダートは稍重。土曜の兵庫県 宝塚市 は大きな雨予報がなく、午前は晴れ間、午後は曇り中心の見込みで、極端な悪化より「稍重スタートからレース時は乾いて稍重〜良寄り」に寄るシナリオを本線で見たい。クッション砂の砂厚は9.0センチに調整されている。
勝ちパターンとしては、前半で脚を使いすぎず、3〜4コーナー下りで加速できる中団前寄りの馬が最も安定しやすい。今回は前に行きたい馬が多く、純粋な逃げ馬よりも、先行争いを少し後ろで見られるタイプを上位に取った。
展開予想
想定隊列は、逃げ候補がサンデーファンデー、ピカピカサンダー、ムルソー。陣営コメントでもサンデーファンデーは「ハナにこだわらないが1列目で」、ピカピカサンダーは「自分のペースで行ければ」としており、主張する馬が複数いる形だ。好位にモックモック、ハグ、ルシュヴァルドール、ロードラビリンス、ジューンアヲニヨシ。中団にブライアンセンス、タガノバビロン、ジェイパームス、サイモンザナドゥ、メイショウズイウン、シュラザック。後方にペイシャエス、ハピという並びを想定する。
ペースはM寄りのH。阪神ダ1800mは前半が流れると差しが届くコースで、今回は外から15番ロードラビリンス、内から8番サンデーファンデー、9番ピカピカサンダー、4番ムルソーまで前へ行ける顔ぶれが揃った。とはいえ馬場は完全な差し天国までは寄りにくく、4角で5〜8番手あたりに収まる馬が最も運びやすい。
有利に見えるのは、内過ぎず外過ぎない2〜4枠の好位差し。逆にリスクを抱えるのは、最内で捌き待ちになる差し馬と、外枠から脚を使わされる先行馬。したがって、3枠6番ルシュヴァルドール、2枠4番ムルソー、1枠2番モックモックの並びを上位に組む。
各馬の評価
| 印 | 馬名 | 枠・馬番 | 脚質 | 近走要点 | コース距離適性 | 馬場適性 | 調教評価 | 不安材料 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| △ | ブライアンセンス | 1枠1番 | 差し | フェブラリーS4着→プロキオンS4着→師走S1着。重賞でも大崩れしない。 | 右回り1800mの重賞勝ち歴があり、この条件は守備範囲。 | 稍重まで可。 | B。Wで51.7-11.2、1週前から気配上向き。 | 最内で進路確保が鍵。 | A |
| ▲ | モックモック | 1枠2番 | 先行 | レグルスS3着→雅S1着→京都2勝C1着。近3走すべて右回り1800mで安定。 | 阪神1800mで好走済み。右回り1800mが合う。 | 速すぎない湿馬場は合う。 | B。数字は地味だが状態は前走以上との陣営談。 | 重賞での地力比較はまだ未知。 | A |
| タガノバビロン | 2枠3番 | 差し | レグルスS2着→ベテルギウスS4着→御陵S1着。末脚は堅実。 | 阪神1800m、京都1900mで好走。持続戦向き。 | 渋っても対応可能。 | B。坂路主体で本数十分。 | 内で包まれると仕掛け遅れ。 | B | |
| ○ | ムルソー | 2枠4番 | 先行 | 仁川S2着→シトリンS1着→イサ殿来場1着。ダートで安定感抜群。 | 中距離の先行力はメンバー上位。1800mもこなせる。 | 稍重歓迎。 | A。1週前96.2-11.0、最終も軽快。 | 前受け勢多数で距離ベストもまだ未知数。 | A |
| ハグ | 3枠5番 | 先行 | 総武S10着→門司S10着→シトリンS11着で近走内容は物足りない。 | オープン格でまだ壁。 | 前残り馬場なら少し。 | C。終いは伸びたが全体に重さあり。 | 同型多く楽に先行しづらい。 | C | |
| ◎ | ルシュヴァルドール | 3枠6番 | 好位 | レグルスS15着→プロキオンS3着→ベテルギウスS1着。前走は60キロで度外視余地。 | 阪神1800mのオープン勝ちがあり舞台適性高い。 | 良〜稍重どちらも可。 | S。各媒体で最上位評価クラス。 | 気ムラと近走の凡走歴。 | A |
| ペイシャエス | 4枠7番 | 追い込み | マーチS8着→仁川S6着→プロキオンS8着。近走は差し届かず。 | 近走からは1800mで強調しにくい。 | 時計が掛かる方がまだ良い。 | B。中2週でも調整量は十分。 | 58キロで位置も後ろになりがち。 | C | |
| △ | サンデーファンデー | 4枠8番 | 逃げ先行 | マーチS1着→プロキオンS2着。近2走の先行力は強力。 | 阪神・京都1800mで通用。前で運べるのが武器。 | 稍重の前残りはプラス。 | B。軽めだが活気十分、中2週らしい調整。 | 同型多く58キロ、中2週。 | A |
| ピカピカサンダー | 5枠9番 | 逃げ | アルデバランS13着→伊勢佐木特別1着→瀬波温泉特別1着。条件戦では先行力あり。 | 先行できればしぶといが、オープンの壁はある。 | 渋馬場の単騎なら怖さ。 | C。中間負荷はあるが評価は上げ切れない。 | 相手強化とペース圧力。 | C | |
| ジェイパームス | 5枠10番 | 差し | プロキオンS7着→ペルセウスS1着→毎日王冠6着。素材はある。 | マイル寄りの良さもあり、阪神1800mは半信半疑。 | 馬場不問。 | A。美浦Wで動き良く、休み明けでも仕上がる。 | 3か月ぶりとコース適性の読みづらさ。 | B | |
| ハピ | 6枠11番 | 追い込み | マーチS取消→仁川S10着→プロキオンS6着。展開待ち色が強い。 | 1800m自体は守備範囲だが前受け有利だと苦しい。 | 時計が掛かる方がいい。 | C。1週前は強烈も最終は遅れ。 | 後方一手になりやすい。 | C | |
| △ | サイモンザナドゥ | 6枠12番 | 差し | フェブラリーS15着→プロキオンS9着→みやこS2着。中距離へ戻るのはプラス。 | 1800〜2000mの重賞で通用。 | 稍重まで守備範囲。 | A。木曜追いへずれたが時計・内容は優秀。 | 爪の違和感で1日スライド。 | B |
| メイショウズイウン | 7枠13番 | 差し | レグルスS6着→尾頭橋S1着→天橋立特別3着。クラス慣れは感じる。 | 1800〜1900mで安定。 | タフ寄り馬場で浮上。 | B。自己ベストで先着。 | 重賞で決め手の絶対値が課題。 | B | |
| シュラザック | 7枠14番 | 好位差し | レグルスS10着→堺S1着→両津湾特別1着。3勝C勝ち直後。 | まだ重賞で裏付け不足。 | 良〜稍重は対応。 | E(測定不能)。映像確認が取れず評価保留。 | 相手強化が大きい。 | C | |
| ロードラビリンス | 8枠15番 | 先行 | レグルスS9着→ベテルギウスS7着→花園S1着。前走は逃げて失速。 | 自在性はあるが外枠でロスが出やすい。 | 稍重の前残りなら警戒。 | A。坂路本数豊富で活気あり。 | 8枠15番で先行争い負荷。 | C | |
| ジューンアヲニヨシ | 8枠16番 | 先行 | 仁川S1着→アルデバランS14着→シトリンS9着。前走でムルソーを差し切り。 | 阪神2000m勝ちで中距離持続力は高い。 | 渋っても悪くない。 | B。時計平凡でも順調。 | 1800mへの短縮と大外。 | B |
印ごとの深掘り
◎本命 3枠6番ルシュヴァルドール
本命はルシュヴァルドール。連対軸として最も信頼しやすい理由は、阪神ダ1800mの適性、近2走の地力、そして調教の上積みがきれいに噛み合っているからだ。前走レグルスSは1番人気15着で見た目が悪いが、60キロを背負って3番手から運ぶ厳しい競馬。そこから今回は57キロへ戻る。さらに、その前のプロキオンSではGIIで3着、ベテルギウスSでは同じ阪神ダ1800mを勝っており、舞台設定は明らかに好転する。最終追い切りはうましるで最高評価S、競馬ヘッドラインでも上位3頭に選出され、陣営コメントでも「この馬らしさが戻ってきた」というニュアンスが出ている。先行勢を見ながら運べる3枠6番も理想的で、行き切る馬が多い今年の並びなら、4角で外すぎず内すぎない位置から差し込む形が作りやすい。不安は気ムラと前走大敗の反動だが、今回は前走より条件が整っており、1着固定まで含めて連対期待値は最上位と見たい。
○対抗 2枠4番ムルソー
対抗はムルソー。ダートでは常に高い水準で走っており、前走仁川Sは58キロを背負って2着。3走前の中山1800m、2走前の京都1900mを連勝してきた流れから見ても、現状の完成度は高い。今回は別定57キロで出られる点がまず大きく、2枠4番も先行力を生かしやすい。調教面も良好で、1週前にCWで80.0-11.0の好内容、最終も軽めながらラスト11.4でまとめた。主流見解としては「順調」「いい感じ」という評価で一致している。一方で別見解として、池江師は距離ベストがまだ未知数、体もまだ発展途上と話しており、圧倒的な信頼まで置くタイプではない。今回は前に行きたい馬が多く、サンデーファンデーやピカピカサンダーとの兼ね合い次第では早めに脚を使う可能性もある。そのぶん本命ではなく対抗にとどめたが、能力上位は疑いにくく、先行して粘り込む連対シナリオは十分ある。
▲単穴 1枠2番モックモック
単穴はモックモック。相手強化の重賞初挑戦ではあるが、今回は前走以上の出来と展開利が見込める。近3走はすべて右回り1800mで、雅S1着、京都2勝C1着、前走レグルスS3着。前走は勝ち馬とタイム差なしで、阪神1800mをすでに問題なくこなしている。しかも寺島師は前走が正月の勝利時ほどの状態ではなかったとしつつ、今回は「トモの具合、稽古での走りが全然違う」と上積みを示唆している。追い切り評価自体はBだが、見栄えよりも状態アップのコメントが強く、狙いの一戦であることが伝わる。1枠2番から脚をため、外の先行勢を見ながら4〜6番手のインに収まれるなら、阪神ダ1800mではかなり理想的な形。課題は重賞での絶対能力比較だが、今年のメンバーは実績馬にも弱点があり、流れひとつで一気に連対圏へ食い込めると見たい。
△連下 1枠1番ブライアンセンス
ブライアンセンスは能力だけなら本命級まで考えた。フェブラリーS4着、プロキオンS4着という近2走は今回のメンバーでは胸を張れる内容で、元々マーチS勝ちがあるように1800mへの距離延長もプラスに出やすい。追い切りも1週前からしっかり負荷をかけ、最終は11.2秒でまとめており、状態そのものは高い。ただし今回は1枠1番。差しタイプが最内に入ると、阪神ダ1800mでは包まれて仕掛けを待たされやすく、不器用さが出ると取りこぼす可能性がある。陣営も岩田望来騎手が癖を分かっている点を強調しており、乗り方ひとつで着順が変わる印象だ。軸より相手向き。能力で馬券圏へ届くシナリオは十分あるが、連対一点の信頼度ではルシュヴァルドールとムルソーの後ろに置いた。
△連下 4枠8番サンデーファンデー
サンデーファンデーは前走マーチSを59キロで押し切り、プロキオンSでも2着に粘った近況から軽視しにくい。角田大和騎手も「ハナにこだわらないが1列目で」と話しており、逃げ切り一辺倒ではなく番手でも運べるのは強みだ。調整も中2週らしく軽めだが、活気十分という評価が並び、デキ落ちの印象は薄い。ただ、今回は同型が多い。ムルソー、ピカピカサンダー、ロードラビリンスまで前々で運びたい馬がいて、前走ほど楽な主導権は見込みづらい。別定で58キロとはいえ、今回は前走の完勝シーンを再現するには展開の助けが要る。前が残る馬場なら当然押さえるべきだが、今年は“早めに動いた先行馬の最後のひと踏ん張り”というより、“先行争いを見ながら運ぶ馬”を上に取りたく、評価は連下までにした。
△連下 6枠12番サイモンザナドゥ
サイモンザナドゥは今回の穴候補。前走フェブラリーS15着、前々走プロキオンS9着だけを見ると買いづらいが、マイルは忙しく、1800〜2000mではみやこS2着、シリウスS2着と重賞で足りる地力を見せている。今回は中距離へ戻るのが何より大きい。追い切りは木曜へ1日ずれたが、これは蹄の違和感によるものと報じられつつ、動き自体に悪影響はなかったとされ、うましるでもA評価。1週前には自己ベストタイの97.4-11.7を出しており、出来は高い水準にある。不安はもちろんその蹄の一件と、外め12番から直線でどこまで脚を使えるか。勝ち切るイメージより、流れが向いたときの2〜3着向き。ただ、人気の盲点になりやすいタイプで、連下には入れておきたい。
買い目
買い目は6番ルシュヴァルドールからの連対軸で組みたい。
- 馬連
6-4、6-2、6-1、6-8、6-12 - ワイド
6-4、6-2
押さえで 6-1、6-8、6-12 - 三連複フォーメーション
6-(4,2)-(4,2,1,8,12)
点数を少し広げるなら、次点は3番タガノバビロンと16番ジューンアヲニヨシ。どちらも印までは回さなかったが、3着候補としては十分に届く。
参照情報
- JRA「開催日程 2026年4月18日」「重賞レース一覧 2026年」確認日 2026年4月17日。
- スポーツナビ「2026年アンタレスステークス 出馬表」2026年4月17日 19:52更新。
- スポーツナビ「2026年アンタレスステークス オッズ」2026年4月17日 20:01更新。
- スポーツナビ「各出走馬データベース(ブライアンセンスほか16頭)」各馬ページ更新日記載。今回参照した近走データの主な更新日は2026年2月11日〜2026年4月2日。
- 競馬実況web「阪神競馬場」2026年4月17日掲載。
- うましる「アンタレスS2026追い切り評価/全頭診断」2026年4月17日 19:01更新。
- 競馬ヘッドライン「アンタレスステークス2026予想 最終追い切り・調教内容が高評価の馬3頭」2026年4月16日 15:35公開。
- スポーツニッポン「アンタレスS ブライアンセンス」「アンタレスS サンデーファンデー」「アンタレスS 追ってひと言」2026年4月15日〜16日公開。
- netkeiba「アンタレスS サイモンザナドゥ 動き軽快」「アンタレスS 追ってひと言」2026年4月16日〜17日配信。
- ウマニティ「アンタレスS 追い切り」「アンタレスS 逃げ馬の作る展開から推理」「アンタレスS 乗り替わり勝負度チェック!」2026年4月15日〜17日配信。


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